2月2日(日)、子供フェスタ【青少年の思い発表】に参加しました。これは、思春期真っただ中にいる、感性豊かな中学生が、日常生活の中で感じたことや将来の夢や希望、また、様々な悩みなどについて、自分の言葉で思いを語ります。佐伯区内の各中学校から10人が発表しました。どの発表も想いが込められた素晴らしいものでした。
本校の代表は前生徒会長の山根 隼君です。『生徒会が僕に教えてくれたこと』というテーマで発表しました。
【生徒会が僕に教えてくれたこと】
「みんなで協力して」「みんなで分担して一緒に」私が生徒会長になるまで苦手だった言葉です。なぜなら、私は何事も1人でやった方が効率が良いと考えていたからです。
生徒会に所属した1年目は会計でした。会計の主な仕事は、生徒総会用の資料を作成することです。本校の生徒総会は生徒全員で昨年度の決算、今年度の予算案の承認を行います。私はこの時、仕事が少なかったためスムーズに終わらせることができました。だから1人の方が効率が良いという考えがより強くなりました。そして役員全員で挑んだ文化祭。文化祭準備を6月から11月までしてきた甲斐あって、一般のお客さんが来てくださった時の感動は今でも忘れることができません。ただ、初めての文化祭運営だったということもあり、自分しか見えておらず周りのことを見ることができていなかったので、身の回りに潜む協力に気がつくことができませんでした。しかし、2年目に生徒会長に就任してからその考えは大きく変わりました。そのきっかけはクラブ紹介です。本校のクラブ紹介は、新入生を対象にクラブの種類や活動などを伝える行事です。この行事での私の仕事はとても多く、1人で終わるものではありませんでした。私は、どうにか間に合わせようと死に物狂いで仕事をしましたが、結果的に1人で終わらせることはできませんでした。ですがクラブ紹介はなんとか成功させることができました。それは仲間の協力があったからです。仲間に自分の仕事をふったことがない私が戸惑っていたところを「何か手伝うことある?」などと言って助けてくれました。私はこの時、本当に救われた気持ちになったのと同時に、安心感を覚えました。これまでの考えとは一転、協力することの大切さを学んだのです。また、協力することを学んだからこそ、去年気がつかなかった様々な協力を感じることができました。そして、1年目にもたくさんの協力があったことに気がつきました。生徒総会用の資料の作成に夢中だった当時の私は気がつかなかったけれど、先輩方が手伝ってくださったことがありました。また私が疲れている時、同級生から「お疲れ様」「ありがとう」などと言ってもらったことがあります。この時、私はとても嬉しかったことを覚えています。このように行事面だけではなく心の面でも支えてもらっていたのだと思います。これも、私と同級生との協力です。このように協力することを学ぶ前まで気がつかないところで私は、様々な方からの支え、協力を得ていたのです。
私はこの2年間で協力することの大切さを生徒会から教わりました。大切なことを教えてくれた生徒会や、私のことを様々な形で支えたり協力したりしてくれた先輩方、同級生、先生方に次は私が音が栄する番です。教わったことを私の後半の代にも伝え、生徒会が今まで以上に良くなるよう努めます。良くなった生徒会が生徒の皆さんの学校生活をを支え、より良いものにできると信じています。そして私自身、陰ながら生徒の学校生活を支えられるよう努力していきます。また社会に出ても教えてもらった協力は仕事や生活の中で活かせると思います。私は教えてもらったことを武器に社会に奉仕できるような人材になり、誰かの助けになりたいです。
山根君は、この想いを、ノー原稿で顔を上げ、会場のみなさに視線を送りながら、はっきりとした口調でゆっくりと自分の言葉で語りました。私を始め会場のみなさんに想いが伝わりました。
佐伯区内の中学生のみなさん
素晴らしい発表を
ありがとうございました!!