2024/01/29

自分で見つける

 1月29日(土)、1年生の人間の授業にANT-HIROSHIMAの渡部朋子理事長とそこでボランティアをしているベック 蛍美さんが来てくださいました。ANT-HIROSHIMAは「核なき世界の実現と、新しい国際秩序を創る」「平和で持続可能な世界への転換を促す活動」「被ばく体験の継承」「平和文化と平和教育の普及」「平和の担い手を育てる」という5つのミッションに基づき活動しています。
1年2組のクラス通信にあるように、これまでの人間の授業の「世界の食卓」では実際にビスケットの枚数の差で格差を実感し、「世界で起きていること、さまざまな世界に住む子どもたち」ではボリビアの子どもたちの今を知り、なぜそうした格差がうまれるのかを考え問題解決の必要を認識しました。
渡部さんはビスケットの数の差やボリビアの子どもたちの現状に、何を思ったのかを生徒から聴きながら、お話してくださいました。「ボリビアで生きている人たちのことを想像してください。同じ人間ですよ。」「このような状況の世界で、どんな風に生きていくのは自分が決めるんですよ。」という言葉に生徒の表情が変わるのがわかりました。
ベック 蛍美さんは昨年度高校を卒業した19歳です。すぐに大学に進学せず、ギャップイヤー(学習、仕事などから1回離れて、留学やボランティア活動など、したことがないけど挑戦してみたいことに一歩踏み出してみる期間)をANT-HIROSHIMAで過ごし、その経験を通して感じたこと「自分で見つけることの大切さ」「自分の可能性を信じる」「平和は自分の周りから作ることができる」と伝えてくれました。来年度から大学で「平和学」を学ぶそうです。
最後に、次々と手が挙がり生徒たちは多くの質問をしました。
さまざまな質問に応じる渡部さんの言葉の中に「人が好きなんです。さまざまな人のことを知りたいと思うんです。一緒に笑ったり、泣いたりしたいんです。人を信じているんですね。一緒に考えたり、創り続けたりするプロセスがかけがえのない時間なんです。今を見るたむには長い歴史を知ることや当該国だけでなく、周辺国の状況も知らなければいけません。どうやったらさまざまな国の人たちと過ごせていけるのか一緒に考えてほしいです‼」とありました。渡部さんやベック 蛍美さんの人となり、生き方、発する言葉から生徒たちは「自分で見つける」というメッセージを受け取ったと思います。

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