2024/07/08

平和を築く【3年生】

 7月8日(月)、人間の授業「平和を築く」で笠岡 貞江さんのお話しを聞きました。
笠岡さんは、12歳のときに爆心地から3.5㎞の江波街の自宅で被爆し、市中心部に出ていた父母を失いました。大やけどで息絶えたちちの遺体を木切れで焼き、母は「紙袋に入った骨のかけら」に変わり果てて帰宅しました。戦後、お兄さんが学校をやめて働きながら育ててくれ、1990年に「ヒロシマ・平和リボンの会」を結成します。核実験が強行されるたび、怒りを込めてリボンを掲げながら原爆慰霊碑前で座り込みました。2005年からは広島市の被爆体験証言者として修学旅行生たちに「絶対に嫌」「多くの命の犠牲の上に今があることを忘れないでほしい」の思いを伝えています。
「勉強したくてもできない12歳時代を過しました。みんなは幸せよ。勉強できるんだから。」「人が焼け、街が焼け、みんなの幸せが壊されました。」「この世の地獄です。」「自分が経験した苦しみを他の誰にも二度として経験してほしくない。」「原爆が憎い。」「核兵器が世界からなくなりますように。」
「一人では無理でも、みんなで知ってそして考えて行動を起こしてほしい。これからのみなさんに期待しています!!」
あえてマイクを使わず、一生懸命語りかけてくださったメッセージは、生徒の心に響きました。

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